※ 短編集|会話文
「一条!おまっ・・・またお風呂に薔薇浮かべただろ!!」
「あぁ、良い匂いだろカイジ・・・・って馬鹿!なんて格好してるんだ!」
「あ・・・?」
「身体が濡れていて、腰にタオルを巻いただけの姿じゃないか!」
「それは今風呂に入ってたか「俺を煽る気かカイジのくせに!」・・・。」
人の話を聞いて下さい・・・
拝啓、母上様
「なっ・・・なんだこれ・・・」
「帰ったのかカイジ。遅かったな」
「うん・・・じゃなくて、なんだよこのラッピングされた箱の束っ・・・!ただでさえお金がないのに、何か買ってきたのか・・・?!」
「馬鹿かカイジ・・・あぁ、カイジには無縁だからね。バレンタインだなんて」
「なっ・・・じゃあこれ、全部一条が貰ったやつなのかよ!」
「そうだけど?カイジはどうせ貰えなかったんだろ」
「ぐっ・・・でも、どうりで周りのやつがしつこいと思った・・・」
「・・・なんだって?」
「なんかしつこくアレくれアレくれって煩かったんだよな・・・」
「(くそっ!俺がいない間にそんな事が・・・)」
「でもなんで俺なんかに頼むんだろ・・・」
「カイジ、俺には・・・」
「ん?」
「・・・・いや、なんでもない(素直にカイジからチョコレートが欲しいだなんて、言えるわけない!)」
「あー・・・でも一条がこんなにチョコレート貰ってるんなら・・・これはいらないよな・・・」
「いる!!!」
「うわっ・・・驚かせるなよ一条!」
「ふっ・・・ふん。チョコレートが勿体ないから貰ってやるだけで、別に欲しかったとかじゃないんだからな!」
「(・・・嬉しいんだ)」
拝啓、母上様
「・・・カイジ君、」
「なんだよ一条、こんな朝早くから・・・」
「これ、誰のハンカチですか?(にっこり)」
「んー・・・ん?なんで店長口ちょ・・・っ?!(えぇ?!怒ってる?!)」
「これはカイジ君のハンカチでもなければ、俺のハンカチでもないですよね?」
「そ・・・それは・・・」
「え?なんですかカイジ君、なんですか?え?えぇ?」
「わっ・・・顔が近っ・・・いてて!ちょ、腕抓るなよ・・・!(ボロ・・・ボロ・・・)」
「泣いても無駄ですからね!」
「そのハンカチは・・・バイト先の人に借りた・・・んだ」
「なんで?」
「うっ・・・大福を貰う時、俺の膝に零れちゃって・・・その時、大丈夫ですかってハンカチを借りたんだ」
「・・・本当ですか?」
「本当!今日ちゃんと返す予定だったから・・・・・もういいだろ・・・俺眠い・・・」
「よくない!」
「え・・・?」
「その時どんな風に会話したんだ?そいつ女なんだろ、まさかハンカチで汚れを拭かれたんじゃないよな・・・?」
「ふ・・・拭かれた・・・・けど・・・あ、でもすぐに自分で拭くって言ったから!」
「もっと詳しく言え!!」
「うぅっ・・・・」
お願いだから寝かせてくれ・・・
拝啓、母上様
―君をもう離さない・・・離したくない!
「・・・・・。」
―私も大好き!絶対に離れたくない・・・
「・・・・・・。」
「・・・・・・ふんっ」
「あ?!い、一条なんでチャンネル回しちゃうんだよ・・・!」
「こんなチープな恋愛ドラマなんて興味ないからだ」
「でも俺見てたのに・・・」
「だいたい、なんでこんな話で泣いてるんだ馬鹿」
「えぇっ・・・しょ、しょうがないだろうがっ・・・!(ボロ・・・ボロ・・・)」
「しょうがなくない!すぐにそうやって泣くから周りの人間に狙われるんだろうが!」
「は・・・?ってえぇぇえ?!ちょっ・・・一条!か、かかか・・・下半身がっ・・・」
「俺が元気になったのもカイジのせいなんだから責任取れよ!」
「なんだそれっ・・・!ちょっとやめ、俺ドラマ見たいのに・・・ぁっ、」
なんですぐに興奮するんだ一条の馬鹿!
拝啓、母上様
カイジは頑張ってます。ううっ・・・
カイジと一条の日常集って事で(え
こんな感じで過ごしてればいいねって話。